ロッキングチェア①

当サイトの検索ワードの上位にこのところ
「ロッキングチェア」が出てきています。
各展示会でも、ロッキングチェアに興味をもたれる方が
増えてきているように感じます。
せわしない世の中ですが、安堵を求めるのは自然のことでしょう。
そこで、今回から数回に分けてロッキングチェアを紹介してみたい
と思います。

ロッキングチェアは、生まれはイギリス18世紀末ころと言われていますが、
オランダやその他のヨーロッパ諸国でも、同時期に形態は違うものの
そうした発生が見受けられます。
ロッキングチェアが生まれた当初、英国ではあまり需要がなかった
ようです。まだ、安楽椅子が一般に認知されにくかったのでしょう。
それが、開拓時代の初期アメリカに、移民とともに輸出されることで
アメリカでその快適さが認められ、大きく発展します。
ボストンロッカーの誕生です。
その後、アメリカでは来客を自慢のロッキングチェアに座らせることが、
最良のもてなしとまで言われるように、地位を確立します。
その後、生まれ故郷の英国に完成度をまして逆輸入されたそうです。

さて、ロッキングチェアの座り心地ですが、椅子が体の動きに合わせて
動いてくれるので、腰への負担が大変少ない椅子であると言えます。
また、年配の方が座っているイメージがありますが、これは理屈に
あっており、たとえば座る際には椅子の座面が傾き座りやすく迎えてくれ、
また起き上がる際にも、椅子が傾き座面が低くなることで立ちやすくなります。
しかも、安定性のあるものであると、その一連の動作が非常に安全です。

ロッキングチェアのデメリットはそのサイズにあります。
構造上、どうしても脚部にロッカー(船)が付いています。
しかし、よく見てみると大きくてもおおよそ畳半分の長さであり、
思ったほどかさばるものではありません。
また、弊社の製品ですと、ロッカー裏はカンナでかまぼこ状に
削ってありますので、床面への接触面積はごくわずかです。
そのため、移動も容易に出来ます。

ロッキングチェアは、より多くの方にその良さを知っていただきたい
椅子です。ブランコのようにゆすらなくてはいけないのではなく、
体の姿勢を変えたいときに自然に変えられる椅子であり、
また、その自然なゆれが大変心をリラックスさせます。
ゆっくりと時間を感じ取れる椅子、そんな感じでしょうか。

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#39A型ロッキングチェア W58xSH38xH88 税込 151,200円
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#51B型ロッキングチェア W58xSH38xH88 税込 128,100円

ここに紹介する2種類のロッキングチェアは、弊社で最も初期に製作した型です。
どちらも、ゆったりとした座面と低い背が特徴です。
特にA型が最初期であり、この原型は、柳宗悦先生からいただいたもので、
その原型となった米国ボストンロッカーは、現在も大切に保管されています。
大変座り心地がよく、男性が使用されても満足いただけるでしょう。
ひかえめでありながら、個性的でもある名作2脚です。

次回はもうすこし大きいタイプをご紹介いたします。
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by matsumotomingei | 2009-02-13 17:14 | 椅子 | Comments(0)

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