剣先留接
2014年 03月 03日
今日出荷します、伝統的工芸品のタンスです。
すべて伝統的な木組みだけの仕口で組みあげたタンス。
丹念に漆を塗って仕上げてあります。
先ほど検品場で最終検品をしている際、
この柱と桟をつなぐ仕口の美しさに
写真を撮ってみました。
刀の先のような三角形に尖った組手を作るわけですが、
これは、強度確保と見た目の美しさの両方の意味合い
があります。
いかにも仕事をしているぞ!というような過度の主張もなく、
しかして、ちゃんと「木を組んでいる」という姿を見せる
この仕口。
当社ではいろいろな場所に使っていますが、
改めて昔の人の美意識の高さに改めて感じ入りました。
変に奇を狙った新しさではなく、
早く簡単に組む仕組みを考えるのではなく、
こんな素直な仕事を大切にしなくてはいけないのでしょう。