エッセイストのコラム
2010年 10月 22日
20日の日、読売新聞の夕刊に松本民芸家具のことが
書かれていました。
日本橋髙島屋での夏の展示会で、小さなラッシスツールを
お買い求めいただいたお客様が、イラストレーターで
エッセイストの平野恵理子さんだったようです。
その平野さんが、自身のコラムである
「平野恵理子の身辺雑貨」というコラムの一文に
#518型スツールのことを書かれました。
ラッシの材料の関係で、ずいぶんお待たせしておとどけした
そのスツール。
お母様のために買われたそのスツールが、座り心地がよく
高さも程よく、とても使いやすく、お母様ともども
とても気にいられた様子が書かれていました。
くわえて、家具貼付の弊社取り扱い説明書の記載内容にも
ふれられ、「製品として出来上がったときが完成ではなく、
毎日使って手入れすることで家具は完成していく」
という一文に対し、よし、新しく雑巾でも縫ってみようと
書かれていました。
ご紹介していただいたことも幸福なのですが、その気持ちの
感じる文章がとてもうれしく思いました。
もうかれこれ60年以上前から作られている小さなラッシスツールは
エルゴノミックだとか、ヒューマンデザインなどというような理屈は
一切付加されることなく、お客様に選ばれ、使われ、
とてもしっくりくる、お尻が収まるといってもらえることに
生活工芸品を作る私たちは、とても幸福を覚えます。
#518型ラッシスツール(W45xD30xH33) 税込 44,100円
*ラッシとは、通称「ガマ」と呼んでいますが、井草の一種で「太井草」という
植物の幹で、昔は生活用具に広く利用されたものですが、現在は弊社が
使用するためだけに、契約農家さんに栽培していただいております。
そのため、年間生産量が限られており、ご注文にあたりお届けまで少々
お時間を頂戴しておりますことをご理解くださいませ。
このラッシ編シートの耐久力は大変なもので、使うほどに硬くしっかりと
なり、上手にお使いいただければ、半世紀以上十分持ちます。